発達障害と私

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みなさん初めまして原田将吾です。

私は今年心療内科でADHDと診断されました。現在は障害者手帳を申請しています。(申請から交付まで3ヶ月程度かかる)

今回は私が21年間生きてきて、思う事を一つ一つ思い出しながら書いて行こうと思います。

目次

自分の発達障害について(ADHD)

この文章は周りに発達障害の方がいたり、発達障害について理解したい人向けに書いています。ご理解下さい。

まず、私の発達障害の種類はADHDと呼ばれる注意欠如・多動症という障害です。

障害と言っても難しい読み書きだったり、計算等は余裕で出来ます。

ではこのADHDはどのような症状なのでしょうか。

注意欠如・多動症とあるように注意散漫になってしまったり、次々に興味が移ってじっとしていられません。人によっては衝動性が強く買い物だったり、人とトラブルになってしまったりします。

私の場合は、特に注意欠如と衝動性が酷く、忘れ物やうっかりミスが無制限にあります。衝動性は思った事を我慢出来ずに言ってしまったり、つい面白そうな事があると行動してしまいます。

多動症の症状は比較的に少ないですが、自分があんまりやりたく無い事に関する順番待ちが本当に苦手です。(例)役所、買い物のレジなど

ADHDは人によって症状が異なります。私の場合は、全体的に当てはまっているといった感じです。

小学生編

私が周りとなにか違うと思い始めた時期は小学校3-4年生頃、教員免許を持つ母から「発達障害かもねー」と言われた事です。

当時、私は小学校で忘れ物が無限にあり先生からも心配されていました。

先生から怒られるフェーズを余裕で超え、先生が家に来て一緒に部屋を片付けてくれたり、忘れ物無くしものが無くなる為に一緒に作戦を考えてくれる。そんな激ヤバ小学生でした。

親は私の事が心配で、調べに調べて発達障害の可能性を指摘しました。

しかし、当時(2012年)障害と聞くと知的障害や身体障害をイメージし、発達障害はあまり浸透していませんでした。

なので、薬を飲んだり、医師のカウンセリングを受けたりなどは、高校生の時までしていません。

結局忘れ物は無くなる訳もなく中学校に進学します。

中学生編

中学では当時強かった水泳部に所属します。水泳では、コーチの指導によりギリギリ結果を出す事が出来ました。

私は本当にポンコツで、メニューを泳いでいる途中で忘れたり、一段読み間違えてみんなと違う事をして怒られたり、一日を通してまともにメニューをこなした事はほとんどありません。

勉強面は学校自体には親のおかげで毎日行けたので、授業は受けられました。

しかし、宿題やテスト勉強が全く出来ず毎回ほとんどノー勉で平均点より少し下の大体270/500点ぐらいを3年間通じて取っていました。

受験は工業高校に進学しました。成績が悪いと進学出来ないので、5教科は2を取らないよう授業態度に全振りし、手を挙げてわからない事を聞くという事を徹底していました。

高校生編

お陰で、5教科は全部3副教科は全て4を取り、面接試験も突破し、無事進学が決まりました。

本当の実力は2と3ばかりだったと思います。💦当時の先生には下駄を履かせてもらいました。

私は高校でも水泳部で頑張るつもりでしたが、半年程活動して辞めました。理由は単純に自分が弱くて練習について行けなかったからです。

高校の水泳部でもミスが無限にあり先生からは激しく嫌われていました。一年頑張って夏の結果は全く出ず、長水路のベストも中学で止まっています。

私は同時並行の処理が極端に苦手で、ドリルの練習だったり、泳ぎを考えながら練習するとサークルを読み間違えたりしてました。

当然ミスがあるので先生から指摘されます、しかし改善できずにそのまま怒られ続けていました。誰でもうんざりすると思います。僕は、部活のために高校に入ったのに部活をやめてしまいました。

高校時代の山岳部

水泳部を辞めた私は、3年間を通じてクラス担任になるN先生の勧めで山岳部に入ります。

私は山なんて登った事はほとんど無く、部員も私一人でした。

しかし、目標に対して計画や準備をしたり、基礎体力を付けたりといった人間として基礎になる部分は私にとって欠落していたので、思い切ってやってみる事にしました。

私は山岳部での目標をインターハイ出場として0から必死に活動しました。

山岳部の大会は少し特殊で、山に登るタイム測定だけではありません。知識テストやテント設営、料理の審査など、多岐に渡ります。

私は、一番負荷がかかる天気図をリーダーとして担当すると決めて毎日練習した内容の画像をインスタに貼りました。山岳部は知識テストは露骨に学力で差が出るので、天気図で無双して他の学校よりリードしたいという思惑がありました。

毎日やる習慣がついた事で圧倒的に実力が付きます。部員も小さな部活ですが、元気な子達がなんとか入ってくれて大会に出れる状況になりました。

しかし、3年生の全国に繋がる大会で事件が起こります。

私が担当していた天気図でラジオ放送の情報を等圧線の点に反映する事をうっかり忘れてしまい、-0.7ポイント減点されてしまいます。

山岳部は100点満点競技で、体力と知識でほとんど差がつきます。

天気図は5点満点です。つまり-0.7は14%の減点なので、他校と大きく差をつけられませんでした。

結果0.25点差でインターハイ出場を逃しました。私がミスしなかったらインターハイに出れたのに、、、

私は自分のうっかりのせいで2年間の努力が否定された気がしてショックを受けます。せっかく自分を信じて着いてきてくれた仲間にも本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。

ここでも発達障害に邪魔されるのか。そう思いました。

勉強では宿題はありましたが、高校から帰宅時間が自由になったので、学校で勉強したり、図書館で勉強したりなど家で勉強する事を辞めます。

勉強が出来るようになり、成績がどんどん上がります。

水泳部の時は成績が中盤ぐらいでしたが、高校3年生の終盤には上位10%に入る事が出来、ジュニアマイスターゴールド達成といった、資格取得にも励みました。

就活+就職

就職は警察官にしました。私は、発達障害でミスが多いと自覚していましたが、どうしても社会的な仕事がしたくて、地域の為に警察官になりたくて志願しました。

警察官の仕事は多岐に渡ります。地域、刑事、生活安全、交通、警備、総務、様々な場所で活動する警察官。私のこの凸凹な能力でも、活躍出来る場所はきっとある。そう思いました。

警察官採用試験を3つ受けて2つ受かりました。1つだったら絶対に受かっていなかったと思います。

私は無事警察官に就職し、警察学校に入寮します。

私はその時期に人生の大きな転換点がありました。私には当時彼女(現在の妻)がました。就職してすぐの4月警察学校で激しい生活をしている時に、メッセージで彼女の妊娠が発覚しました。

彼女は産む意思があり19歳で父親になる事が確定しました。

頭の中がぐちゃぐちゃで仕事どころでは無くなり、診断はされていませんがあの時の状況的に確実に鬱でした。

初めはもちろん頑張りました。4月から警察学校で、柔道剣道逮捕術、救急法、書類の書き方、立派な警察官になる為の努力は必死に行いました。

しかし、警察官はうっかりが認められない仕事です。書類は全てポールペンです。間違えたら書き直しです。うっかりで反省文→反省文で反省文→無限反省文

仲間が書いた書類のハンコをミスして書き直させたり、本当に沢山迷惑をかけました。

辞める直前の6月には精神が擦り切れ、お風呂に入れなくなり、警察学校の授業に全く集中出来ずに、ペンが握れなくなりました。最終的に教官室で教官の前で泣き出してしまい。限界を感じ辞めしました。

正直今でもあの時の状況はあまり覚えてませんじ、思い出すだけで胸が締め付けられます。辞めてからもPTSD(心的外傷後ストレス障害)があって涙が止まらない時があり、今でもパトカーを見るとフラッシュバックします。(警察活動は心から応援しています。)

親戚一同から煙たがられ正直どこにも居場所はありませんでした。

仕事も続かず職場を転々とし、履歴書を汚していきます。

今の仕事との出会い

私はこのままだと人生終わると思い、何としてでも人生を再建することを誓いました。

そこで、最初の自分に立ち返って地域に根差した仕事をしようと思い妻の地元の写真館に就職します。

地域の写真館という事もあり、人と写真に関する事全てに関わります。

お宮参り、七五三、学校写真、入学卒業、成人式、証明写真、家族写真、還暦祝い、遺影、葬儀

人の一生を写真を通じて共にする今の仕事は自分にとても合っていました。

しかし、私の病気で職場に迷惑をかけています。加えて、思った事を言ってしまうので、ギスギスしてしまう事あります。給与も一人なら余裕で暮らしていけますが、家族を1人馬力で養うのは難しいです。

もちろん営利企業なので、私のような人間を雇う事は、経営者目線からすると癌でしかありません。

ミスが多くて仕事がうまくいかない。

私のミスで優しい上司に迷惑をかけている。

仕事ではミスばかりで何度も諦めようとしました。

結局ミスが多すぎて心療内科を受診

しかし、ここで諦めたくない、世の中の方法全部試してから死にたいと思い、心療内科を受診します。

そこで今までの事を話したら、余裕でADHDと診断され、IQテストでもADHDの傾向と出ました。

職場でミスの事で、悩んでおり、ミスを減らしたい事を伝えたら、ドーパミンに関する薬を処方して貰いました。今も継続して飲んでいます。

私は毎日少しでも忘れ物が無くなる仕組みを作るよう努力をしています。

上司にもADHDである事を伝えて、お客様に迷惑をかけないよう協力して頂いてます。

今の職場環境は本当にありがたいです。

今写真館という仕事に出会えていなかったら、私は自殺していたか、ホームレスになっていました。

これからの目標

私は目標が出来ました。それは「自分の力で生きていく」という事です。

「自分の力で生きていく」は私の周りには社長やフリーランスが多く、その人達の責任感や生き方に憧れを感じるようになったからです。

社長やフリーランスに責任感が無いと、シンプルに食っていけません。一生懸命仕事をし、お客様から沢山のありがとうを貰って、お金を一杯稼ぎ、私のようなぴよぴよ小僧を雇って原田さんのお陰ですって言われたい。すごいすごいって言われたい

みんなに認められて、自分でお金を稼いでいる姿に、私は強く引き寄せられ、カッコいいと感じました。だから将来は、事業主なり、社会で能力を発揮したいです。

最後に、私は発達障害でミスや忘れ物が本当に多いです。しかし、いい所も沢山あると思います。例えば今回の文章は一度も休憩せずに夢中で3時間で書き上げました。

これは過集中という。一度集中したら辞められなくなるADHDの特徴でもあります。

ADHDはいい所と悪い所二面性があります。私はいい所の行動力、責任感そして集中力この3つの力を自分のメインスキルとして、社会に貢献していきたいです。

その為に今の会社で、悪い所(ミスや忘れ物)が悪目立ちしない仕組みだったり、世渡り術を確立します。

今の会社で原田くんに任せてよかったと認められ、自分の気持ちを伝え背中を押してもらえるよう努力します。

関わってくれる全ての人(お父さんお母さん、妹、親戚一同、妻、妻の親戚、社長、会長、職場の同僚、リベの方、仲間)に感謝を伝え続けます。

発達障害で悩んでいる方へ

私はこの文章を書きたくてこのブログを書きました。

発達障害で悩まれている方。どうすればいいのかわからない方。自分の事を責めている方

そんな人に伝えたい。「貴方は悪意を持って人を殺したんですか??」と

こう聞いて99.9%の人は人を殺してないし、犯罪すらも犯していません。

ただ、同僚にちょっと迷惑をかけただけ。相手は誰かを助けた時に思うちょっとした満足感に浸っています。

人殺し以外はのミスなんてみんなそれぐらいに思っています。そんなに落ち込まないでください。

でも特に私含め経験が浅いと、目の前の事しか見えなくなります。その失敗で人生終了と感じてしまいます。気持ちはめちゃくちゃわかります。

「いつもミスばっかり」「人に言われた事出来ない」「どうしてこうなっちゃうんだろう」「これからもミスばっかりで怒られるんだろうな」「なんか辛くていっそのことどこか行ってしまいたいな」

こんな感じの嫌なイメージが頭の中でぐるぐる回ってしまいます。

でも貴方は誰も殺していない。だから何度だってやり直せるし、結果を出せば今までの印象は全部ひっくり変える

だからミスしても何があっても場所ややり方を変え続けて結果を追い求めるしかない

生活保護とか考えるな!!やれる事は無限にある。お金がないなら時間を売ってお金を作る

お金が作れないなら何度もバイトに応募する

何度落ちてもいい。出会った嫌われてもいい。なぜなら貴方は誰も殺していないし、結果を出す過程に過ぎないから。

成功とか失敗じゃない。あなたが今している事は、結果を出し続けるためのプロセスでしかない。

そう考えると気持ちが楽になります。

さぁやるべき事は決まっている

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写真館に勤めて2年目の新米カメラマン
カメラでご飯が食べたくて、色々試行錯誤中、、、!!
本業ではやらない分野をコツコツ研究しています

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